新環境での前向きな気持ち

4月から管理職になりました。昇進の知らせを受けたときは正直ナーバスな気持ちもあり、これまでと違う役割に不安を感じていたのですが、そんな感情が出てくるのも仕方のないことだったのかもしれません。行動経済学でいうところの「損失回避バイアス」が働いていたのだと思います。

というのも、これまで積み重ねてきたプレイヤーとしての立場を失うこと、時間的・精神的な余裕が減ることにばかり目がいってしまい、「得るもの」に目を向けられていなかったのです。

とはいえ、もうなってしまったものはすぐには変えられない。であれば、今の環境で前向きにやっていこう——そう思えるようになってきました。


2週間経って思うこと

新しい立場について2週間が経ちました。率直に言って、ものすごく疲れました。肉体的というよりは精神的に。やっぱり「気苦労」というやつですね。

これまで触れたことのない業務が多く、初めての連続。でも、先輩から「慣れることが大事だよ」と言われたことが頭に残っていて、少しずつ「確かにそうかもしれないな」と思えるようになってきました。

日々の業務に追われながらも、最初から完璧を求めすぎず、「慣れる過程」に身を置いているんだと割り切ることで、ほんの少しですが気持ちが楽になってきた気がします。

ちなみに、先輩からは「管理職なんて特にメリットないよ」とも言われました。確かに、今のところメリットは感じられませんね。きっとメリットとか即物的な考えではダメなんでしょうね。


管理職用の駐車場が使えるようになったのは人によってはいいポイントなのかも。元々も止めていた駐車エリアは、7:15には停められるかどうかの瀬戸際だったので、駐車場バトルからの開放はありがたい。

また、みなし残業手当がつくようになりました。これは一定時間の残業代が毎月つく制度で、一見ありがたそうに見えますが、実際は少し複雑。

というのも、みなし時間を超えた場合は通常の残業手当が出る仕組みではあるものの、現在は「残業時間削減」が強く求められているため、実際にはみなしを超えないように自分でいろいろ調整しなければならないのです。

結果として、残業時間が減る → 超過手当がつかない → 実質的には収入が前年より減りそうという状況に。これが管理職のリアルなのかもしれません。


同期の言葉に救われた

そんな中、たまたま前の部署の飲み会があり、同期にも久しぶりに会いました。

「昇進おめでとう」と言ってくれたうえに、「同期から管理職が出たことが嬉しい」とまで言ってくれたんです。その言葉がすごく嬉しかったです。果たしてそんな殊勝なことが自分に言えるだろうかと少し恥じました。

正直、自分としてはまだまだ不安や戸惑いの方が大きいのですが、そう言ってくれる同期がいるということが、とてもありがたく感じました。


最後に

今の気持ちは、「なんとかなるだろう、いや、なんとかするしかない」——そんなところです。

慣れないことの連続、疲労、収入面の不安…それでも、新しい環境の中で少しずつ前向きな気持ちが育ってきているように感じます。

管理職という役割を通して、きっと今まで見えなかった景色が見えるようになるはず。そう信じて、これからも少しずつ進んでいきます。