甲府の夜、祝福とそぞろ歩き、そして一杯のラーメンと猫たち
祝杯をあげる夜
山梨に住んでいると、甲府は馴染みのある場所だけれど、あえて甲府で一泊するというのは新鮮な体験だった。いつもは日帰りで済ませてしまう場所に「泊まる」というだけで、少し違う街のように見えてくるのが面白い。
とあるお祝いのために、イタメシヤ麒麟児でディナーをしてきました。店内はこぢんまりとして温かみがあり、ワインを片手にゆったりとした時間が流れる。
まずは前菜の盛り合わせをつまみながら乾杯。前菜だけでお腹いっぱいになりそうなほどのボリューム。酔いすぎないよう食パンをお腹に入れてきていたのでなおのこと。
パスタ、肉料理、デザートと、どれも美味しくて話が弾む。美味しいとワインもすすみがちになってしまいますが、ぐっとこらえて少なめに。
甲府の夜をそぞろ歩く
食後、満腹のまま帰るのはもったいなくて、少し街を歩こうということに。普段は車移動が多く、ゆっくり甲府の街を歩くことはあまりない。ふと目に留まったのが昭和の雰囲気が残る横丁。小さなスナックやバーが並び、どの店も味のある看板を掲げている。
迷った末に、一軒のバーに入りました。ちょっとホコリっぽかったのか、入った直後はくしゃみが止まらず。マスターは人の話に対しては否定から入ったり自分の意見を押し付けたりで、ちょっと苦手なタイプでした。ただパフェを作ってくれたり、応用力はある感じ。
ドーミーイン甲府に宿泊
この日はドーミーイン甲府に宿泊。ドーミーインといえば夜鳴きそば。せっかくなので食べてみたかったのだけれど、街歩きを楽しみすぎてホテルに戻ったのが遅く、提供時間に間に合わなかった。ちょっと残念だったけど、とっとと夢のなかへ。
翌日、初志貫徹の一杯
翌朝、ホテルをチェックアウトして向かったのは、地元で評判のラーメン屋。なかなかタイミングがあわずいけず行けていなかったので、せっかくなら食べていくことに。
開店直後間もない時間だったけどすでに10人ぐらいの行列。30分ぐらい並んで入店。私は初見のラーメン屋ではその店のスペシャルを注文することにしています。リピートできるかもわからないので、その店の本気を食べて後悔のないようにと。
見た目から辛そう。スープを一口飲んだ瞬間、「あ、辛い」と確信する。余計なことは考えず、ただひたすら麺をすすり、顔が痺れてくる。気づけば丼は空になっていた。辛いのは最初の数口で、あとは旨味の方が勝ってくるかな。純カレーの辛味だけでカレーを食べたことのある私にはちょうどいい辛さだった。
あとで知ったのは、この真っ赤なカレーは確かにスペシャル名付けられているけど、お店のスタンダードではなかった模様。自分ルールでしくってしまったので、また馳せ参じねばなるまい。
そして、猫たちとのひととき
ラーメンの後、「せっかくだからもう少しゆっくりしよう」と話して、猫カフェへ寄ることにした。店内に入ると、思い思いの場所でくつろぐ猫たちが出迎えてくれる。すり寄ってくる子もいれば、遠くからじっとこちらを観察している子もいる。どの猫も可愛くて、時間を忘れて過ごしてしまった。
ただ、あまりにも夢中になりすぎて、気づいたら写真を一枚も撮っていなかった。せっかくの猫たちとの思い出を記録に残せなかったのは少し残念だけど、それだけ楽しかったということにしておこう。
甲府で過ごす贅沢な時間
こうして、一泊二日の甲府時間はあっという間に終わった。どれも特別なことではないけれど、日常の延長線上でちょっと違う時間を過ごすだけで、見慣れた街が少し新鮮に感じられるのが面白かった。